あらすじメモ。ネタバレ。
- 一章
少年たちに落とし穴に落とされ、出られなくなっていた純霞(9)を永祥が助ける。ひと月後、桂花餅持って純霞が永祥の家を訪れたことから2人の交流が始まる。
17歳になった永祥は省試(科挙の二次試験)に合格。最終試験の殿試の日の朝、状元(殿試の首席)となったら純霞(15)に求婚すると宣言。
殿試の結果発表3日前、碧成(17)の妃として迎え入れられることになっていた梅儀(16)が将来を誓った相手がいる中で碧成に嫁ぐことはできないとの遺書を残し自殺。
永祥は状元となり純霞の元を訪れるが、得泉に純霞は亡くなった梅儀の代わりに碧成の元に嫁ぐことになったと告げられる。その帰り道、永祥は科挙で不正を働いたと捕らえられる。
純霞は永祥が父の陰謀により捕らえられたことを知り、拒んでいた碧成との婚礼を受け入れることにする。
安純霞(あんじゅんか)
安梅儀(あんばいぎ):純霞の姉
安得泉(あんとくせん):純霞の父
葉永祥(ようえいしょう)
莫(ばく):葉家の下女
碧成:皇太子
- 二章
碧成が即位して1年。
雪媛は碧成に毒を盛り徐々に衰弱させている。誰も訪れなくなった安皇后の元に日参し、皇后の座を狙っている。
宮女や侍衛の中で病が流行り、雪媛がもたらしたものだと噂になる。
芙蓉は上巳の節句を取り仕切るように皇帝から任される。
雪媛:貴妃
青嘉
芳明
尚宇
江良:礼部に所属
碧成(20):皇帝
安純霞(18):碧成の正室
浣絽(かんりょ):安皇后の侍女
独芙蓉(20):賢妃
平朧(へいろう)(2):芙蓉の娘。公主
曹婕妤:芙蓉の取り巻き
許美人:芙蓉の取り巻き
志宝:青嘉の甥
珠麗:青嘉の義姉
- 三章
上巳の節句の宴の場で皇后が倒れ、雪媛が災いの元であるという噂が朝廷のみならず都中で囁かれるようになる。
雪媛は一旦皇宮を離れることにする。道中、芳明が雪媛に成り代わり、雪媛は侍女の1人の春蘭として旅を続けていたところ、一行は雪媛の命を狙う刺客に襲われ、芳明を守ろうとした雪媛は崖の下に落ちてしまう。
- 四章
1人で雪媛を探す青嘉。
5日が経った頃、瑯と共にいるところを見つけるが、雪媛は崖から落ちる前の記憶を失っており自らのことを玉瑛と名乗っていた。
数日間、瑯の小屋で共に過ごすこととなった青嘉。
狩りの帰りに道に迷っている青嘉を迎えに来た雪媛がら珠麗に贈ろうとしていた簪をつけていることに気づく。
瑯(ろう):雪媛を保護していた青年
小瑯(しょうろう):瑯が飼っている狼
小舜(しょうしゅん):瑯が飼っている烏
- 五章
純粋な少女のような雪媛を見て、早く自分のよく知る雪媛に会いたいと願う青嘉。
瑯の小屋に合流した尚宇と青嘉が自分の正体について話しているのを聞いてしまう雪媛。
何者かによって雪媛が攫われる。
- 六章
麓の村で役人達のために差し出される少女達の小屋に連れてこられた雪媛。玉瑛が殺された瞬間の記憶が蘇り、雪媛としての記憶を取り戻す。
小瑯を失った瑯に共に来ることを提案する雪媛だが、瑯はそれを拒む。
都へ向かうため出発した雪媛らの前に現れた瑯。主を倒し、もう山には戻らないと、雪媛に仕えることを宣言する。
- 七章
永祥を守るために毒を飲む純霞。
皇后が雪媛を妬み、雪媛に毒を盛り自害したと都は騒然とする。
意識を取り戻した雪媛が皇后は無実であり、原因となった酒は芙蓉から贈られたものだと証言する。
実際は純霞が飲んでいたのは仮死状態になる薬で、再会した永祥と共に西国へと旅立つ。